水原秋桜子



瑠璃沼に瀧落ちきたり瑠璃となる



 この句碑は五色沼畔の「ホテル五色荘」の玄関前にある。高さ1メートル、幅2、5メートルの玄武岩の台座の上に、高さ1、5メートル、幅1、2メートルの玄武岩の棹石が建ち、それにはめこんだ御影石に句が刻まれている。
 この句碑は、昭和58年4月に、「ホテル五色荘」が新築された記念にと、同ホテルの女主人津金松女さん、親類の多田さん等が建てたもので、同年8月28日に除幕された。除幕式には馬酔木同人も多く参列し句会も開かれた。
 句碑の句は、前碑の句と同様、「蘆刈」中の「瑠璃沼のあたり」の中に収められている。津金さん秘蔵の秋桜子直筆の掛け軸からとったものである。『自選自解 水原秋桜子句集』より採った解説板が傍にある。
 秋桜子の石碑として全国で第九十号の石碑。
 「蘆刈」には、前碑の句の外、(抄)

 瑠璃沼のあたり
新樹より梅雨さむき霧の噴きいづる

 裏磐梯へ向ふ途上、山津波のあとを過ぐ
山津波新しき滝を岨に懸く

 噴火口へ登る
岩裂きて生ひし白樺の若葉せり

 桧原湖舟遊
青き梅雨四囲の山よりふりそそぐ

 細野牧場
梅雨の湖あふれて馬棚を浸したり

 等が見える。



星 勝 著  増補 会津文学碑散歩より抜粋





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